これからの住宅ローンの考え方【武長】建築物価と金利が上昇している今、大切なのは資金計画です！ | ライフプランを考え建物を購入いただけます

「家を買おう！」となると情報誌などでは、「たくさんの物件を見て情報を集めましょう！その中からベストの１軒を選べば成功します！」という方向に導いています。情報は大切ですよということですね。それは間違いありません。しかし、ご自身に必要ない情報は時に害になります。実はここが間違いの始まりなんです。情報を集めるにも予算というものがありますから、銀行窓口で相談します。「ウチだったらいくら借りられる？」「○○様なら△千万円でもOKです」「じゃあ△万円までで決めればいいんですね」と予算を決めます。これもダメなんです。ここまでで順調に失敗へ向かっています。「あれ？みんなそうしているって聞いたよ」そうなんです。そう進める業者が多いことも否めませんが、それが正しいとされる家さがしなんです。だからみんなこの通りに進んで結果しんどくなっているんですね。だから「家を買います」なんて言うとネガティブな反応が返ってきがちなんです。情報を集めて予算が決まりました。でもほしい家は予算よりちょっと高め…「でも頑張れば返せる金額だからこれにしよう！」ご家族も賛成！ということで計画実行となります。でも、このお話の中に計画性ってありましたか？ここなんです。問題は…。

マイホームを何のために買うか。ご家族が豊かで幸せな暮らしを送るためですよね。家を買うのが目的ではないはずです。前述の失敗例はここなんです。家を買うことが目標となっているんですね。住宅ローン返済で苦しみたくない。趣味や遊びを我慢したくない。お子様の教育費も確保したい。楽しく毎日を過ごしたい。ここがスタートなんです。ご予算の決め方も銀行がいくら貸してくれるかではなく、思い描いた暮らしを実現するために”借りてもいい金額”を基準にご予算を組んでいきます。そのご予算で購入可能で、ご自身の希望を叶える物件情報だけを集めて検討する。つまり、家探しは情報集めからではなく資金計画から始めないと失敗尾に向かいやすいということです。何しろ基準もなく家探しをして、努力根性で返済すれば大丈夫と実行すれば失敗は目に見えていますね。何しろ一番高い買い物は家では無いのです。では何か、それは住宅ローンです。4,000万円の家を4,000万円で買えるのはキャッシュで購入する方だけです。4,000万円を金利1％、40年返済で購入する方は約4,854万円で購入することになります。それに銀行が言う借りられる金額というのは、その方が収入から考えて返済できる金額の上限のことです。しんどくなりますよね。だから資金計画が重要なんです。ここが家探しのスタートラインです。

建築物価が上昇しています。落ち着く地点がいまだ見えていません。金利も政策金利の影響で上昇しています。住宅ローンは大きく2種類あります。それは金利の種類で固定金利と変動金利です。明らかに金利が低いポジションから上がっていくときにお勧めするのは固定金利です。まだ低金利のうちに長期固定金利の住宅ローンを使っておけば金利上昇のリスクを回避できます。代表的な長期固定金利の商品がフラット35です。ただ、フラット35の金利は申込時ではなく実行時のものが採用されます。お借入が1か月後の場合、1か月後の金利が適用となります。その間に金利が上がってしまったら…。例えば先程の例、4,000万円を金利1％で40年でご返済として、極端な例、金利が1％上昇したとします。その場合金利を含めた総返済金額は959万円増えることになります。たった1％でこの差です。住宅の営業マンが「今月ご契約いただければお値引きできます！お願いします」なんて言うかもしれませんが、住宅会社にとって今売れても、来月売れても、来年売れてもその家は4,000万円です。その家を4.500万円で買うか、4,800万円か、5,800万円で買うことになるかはご自身の方なんですね。家を買うと決めたら急がなくてはならないのは住宅会社ではありません。ご自身がご自身のために正確に早いご判断をされることが必要なんです。そのためにも資金計画のご検討をお早目に始めて下さい。